SONY ラジオ ICF-SW100 フレキ修理詳細写真
リボンケーブル修理受付
2016.03.23 当修理をお受けしております。 5000円(送料別) 表面にケーブルが目立たないようにしています。2018年12月(修理受付は終了させていただきます。全体に老朽化進行のため分解時に他の部分が破損するため。)
数台の修理経験から、全面は修理跡が目立たないようにしております。
(電池蓋部の割れについては修理できません。)
最新修理:2017.01.11 キーボード側ケーブルのみ切れていました。組み立て手順>
sw-100 ヤフオク(オークション)>入手可能 15000円~34000円(極上)2017.01.11現在で取引されています。
SONY ラジオ ICF-SW100 電源が入らない。
分解するとキーボードからのフレキ(flexible print cable 柔軟配線,リボンケーブル ribbon cableとも言います)が切れていました。 交換部品の入手が困難であり、交換してもすぐに切れそうな構造であるので、切れたフレキを接続し、曲げを逃すように切り込みを入れた。 これにより良好に作動するようになりました。
ブログ記事の詳細写真です。
修理順に写した写真と、一部コメントです。 (自分のメモ、及び参考用)
分解
・分解に必要なネジは4本のみ。 最初に底部を外す。001
・はめ込み構造なので、カードなどを差し込んで慎重に開ける。
・バーアンテナがとれてくる。004
・テープで仮固定するが、分解の邪魔なので、半田コテでワイヤ4本を外す。
・キーボード部は、駒(キートップ)が外れて来るが、まとまっているので間違えることはない。 008
・ボリュームノブはネジで外す。009
・ 基板本体 フレキは両面テープで固定されているので、ドライヤーで温めて取る。
・液晶部はカバーが嵌めこまれているだけ。013
・フレキは2本ある。
・
1本はキーボード-液晶間(1) 他の1本は基板-液晶間(2)
・フレキは、液晶直下部で剪断したように切れている。 分解時に2本とも完全分断した。
・フレキの通り道(経路)は、非常に狭いスリット(開口溝)を通っており、逃げが無い。 020
本体筐体(きょうたい)の加工
・このままでは、フレキを修理しても、再発(切断)の可能性が高いので、フレキの逃げを作るため、筐体を削る。
・液晶部に開けた穴。 少し縦方向に広げすぎた。 033
・液晶を開閉させながらスリットの広さを見る。 032
・閉じた時に狭くなるので、キーボード側も削る。
・開口部の仕上げは、ジクロロメタンを含む綿棒で拭き取るように表面処理 これにより、凹凸が溶けてきれいになる。035
・なお表面部はイソプロピルアルコールが良い。 (綿棒は小児用) 036
リボンケーブル(フレキ)の接続 connection of cut cable.
・hp200LXのケーブルに比べれば、はるかに荒い電極間隔であり、かつ裏面に銅膜が施されていないので、接続は容易かつ堅固にできる。040
・フレキ接続のため、電極部にハンダメッキ下処理を行う。
・カッターでフレキ表面の樹脂を剥ぎ取る。 041
・フレキを数ミリ ラップ(重ね)させるため、一方のハンダメッキは端部ではなく、やや中程に施す。
・細線で結合する。 (顕微鏡下の作業)
・細線結合後、イソプロピルアルコールを綿棒に含ませ、十分に洗浄する。 ハンダ処理が甘い(弱い)場合には、ここで外れる。049
・ 18本/9mm 約0.5mmである。 特別困難ではない。 050
・結合部の表面、裏面にエポキシ樹脂とカプトンテープを用いて硬化させる。
・硬化するまで、錘を載せる。 056
・この間に、他方のフレキを修理。 樹脂を削る 057
・こちらは、バイス(万力)で固定。
・先ほどのフレキが部分硬化したので、裏面にもカプトンテープを施す。 周回させようとしたが、浮くので、表面と同様に平面上に貼り付ける。
・2時間程度で硬化 圧力を解いても問題ない。
・はみ出した部分のテープを切断する。
・フレキの接続処理完了 (066)
フレキ修理の図示
詳細
テストおよび組立
・仮付して、給電し動作を確認 069
・組立 バーアンテナ線は、基板に色が記載されているので間違えない。 070
・底蓋は、ボリューム側を先に入れる。 072
・電池部を見ると、フレキが横断している。073 このままでは電池が入らない。 フレキの導入ルートを間違えたようだ。
・再度分解しルートを修正 074
・動作良好 077
・表面にはフレキが現れる。 これにより不具合があればすぐに露見する。 078
・開閉中のフレキを見ると、ほとんど無理な動きが無い。 この状態であれば完全修理と言える。 078
なぜか感度まで向上した。 気のせいだろうか。
2012.10.22
ps:Youtubeに「SONY ICF-SW100 ribbon cable replacement」を見つけました。
この映像によりますと、新しいリボンケーブルは、ケーブルだけでなく液晶側の枠も付属しています。
つまり、交換キットを使えば、ここで行った筐体の拡張改造は不要ということです。
やはり、単にケーブルを交換したのでは意味がない(短命)ということがあきらかなのでしょう。
2017.03.01 改良型SW100の故障。 電池液漏れ。
同じようなフレキシブル配線の車のオーディオの修理をお願いしたいですが❗宜しくお願いします
コメントに気づきませんでした。ごめんなさい。
同様ですか。 全く見ていないものは自身がありません。すいません。