私の思うipadの弱点はバックライト
巷(ちまた)ではiPad(アイパッド)の話題が沸騰している。
多数の関連本が出たり、発売日に行列ができるのは、新製品などに良くありがちな光景だが、
なぜ日本には対抗製品が出ないのだ。 また世界から取り残されるのかと言った論調も聞こえてくる。
テレビやパソコン、携帯電話など、日本が得意としていた分野で、次々に世界的な販売不振となっているので、さすがにどうしたのかと声を上げたいのだろう。
それでも部品には日本製が使われていると言いたかったのであろう、iPadを分解してみせてくれるTV番組まで放送される。
それによると、デザイン(色調)は中身にまで及んで(こだわって)いる。 特別な部品は無いなどと分析してくれるが、結局日本製の部品はほとんど使われていないということで落ち着く。
そうすると、iPadは新技術などではなく、既存の技術(部品)の組合せの妙にあったということになる。
もちろん、iPhone(アイフォーン)の成功が先にあり、そこでは専用ソフトの開発TOOLを無料で提供するとか、要望に合わせてこまめに機能を修正するなど、消費者参加型の機器としたことは、ビジネスプランでの成功と言えよう。 iPhone
iPhone用ソフトウエアの開発
そして、iPadではiPhoneの機能に加えて、電子ブック(e-book)の機能を売りにしている。
先に売り出された「キンドル」(KINDLE)と競争するかのように、時代は書籍の電子化だと騒がしい。
しかし、ここ(電子ブックリーダーとしての使い方)がiPadの弱点であると指摘したい。 iPad vs. キンドル
とても、今のままでは本など読めない。
端的に言えば、iPadで本を読めば、目が疲れる。
それは長時間読めば(使えば)読む(使う)ほどに弊害として顕在化するだろう。
iPad発売日の購入者へのアンケートでは、「本が読みやすい」という人がいるが、わかっていないと言いたい。 2010.05.28読売新聞夕刊記事の一部
実は私は、バックライト型液晶ディスプレーには一種のアレルギーのような状態になっている。
光るディスプレー上の文字に目を凝らすだけで頭痛がしてくる。
アレルギーの代表である花粉症の原因は、免疫がどうの、食事や体質がどうのと言われるが、要するに多量の花粉がなければ生じなかったはずだ。
それは、最初に花粉症になったのは自然児である猿だったことからも明らかだ。
長年健康に暮らしていた猿の里に、後から植林という事業の結果として多量の花粉が到来したのだ。
私の目は、パソコンのディスプレー光を多量に浴びたのだ。
それも近眼であったことで、画面に顔を近づけていたことが影響を増幅させた。
最初はワープロの蛍光表示であった。 画面上で考えながら文字を打つということで、相当に長時間、光るディスプレーを凝視したのだ。 翌日目が腫れていたこともあった。
時代はワープロからノートパソコンに移り、さらに小型のパソコン(バックライト)を凝視した。
このころから、目が異様に疲れ、いつもショボショボし、眉の辺りを指で押すと激痛を感ずるまでになった。
こうなると、小さくても大きくても、光っている画面で字を読む気にはならない。
今でこそ相当に回復したが、光るディスプレーを使わなければならないときは、文字を極端に大きくして画面との距離を置くか、黄色のサングラスをつけて光線の影響を弱める対策を採る。
光るディスプレーの使用は、たとえると、蛍光灯のランプを直接、長時間見つめるようなものだ。
普通の人なら耐えられないと思う。
しかし、バックライト式液晶ディスプレーからの光は、それ(蛍光灯)と同様の原理であり、使う者は表示内容を見ることに集中しているので、蛍光灯を見つめているとは気付かないだけなのだ。
バックライト画面の使用後には、眼がヒリヒリしてこそ正常だと思う。
ドライアイなどは、単なる症状であって、疲れ眼の原因ではないと思う。
いくら目薬をしても原因を断たなければ意味は無いはずだ。
なぜ、そう断言できるかといえば、一時期発売されていた、反射型ディスプレーを搭載したノートパソコンを使用するに至って、目の疲れが全く無い(取れた)ことに気付いたからだ。
反射型ディスプレーを使用すると、パソコンの画面でありながら、本を読んでいる感覚と同様なのだ。 反射液晶を使用したノートパソコン(NEC Versa Pro NX PC-VA50HTRTYDAA)
反射型ノートパソコン(NEC Lavie-MXを取り上げているサイト記事)
屋外で利用すべきモバイル機 – NEC 「LaVie MX」
http://journal.mycom.co.jp/articles/2000/12/05/laviemx/index.html
( Lavie-MXの筐体構造は、Versa Pro NXと同様です。 個人向け、法人向けの違い。)
本を一冊読んだ後に、眼がヒリヒリする感覚を持つ者は少ないだろう。
なぜなら、目(視神経)への負担が少ないからだ。
せいぜい、近くにピントを合わせ続けるために、毛様体が疲れる程度だろう。
本で目がヒリヒリするために読書アレルギーになった話など聞いたことも無い。
当然、反射型液晶画面のパソコンでは、VDT症候群など起こり得ない。
目への負担は本を読み、ノートを取ることと変わらないのだから。
ただし反射型ディスプレーを使うには、十分な光量(外光、照明)が必要だ。
本を読むときには十分な光(読書灯)を用意する、ということを理解できる人でも、
パソコンを使うときに十分な光(照明灯)を用意しようと考える者はいないと言って良いだろう。
それがために(だと思う)、反射型のディスプレーを採用したパソコンは市場から消えてしまった。
反射型表示のパソコンが後継されていないのは残念である。
Versa Proを長らく使っていたが、CPUが陳腐化して遅く感じるようになり、処理速度の面で使うに耐えなくなった。
それで窮余の策で、ノートパソコンからディスプレーだけ外して、回路を加えることで、外付けディスプレーとして今でも使っている。
反射型液晶表示装置(ディスプレー)をノートパソコンから取り外して製作した、汎用外付け反射型ディスプレーと、天井照明
人は、発光する本を読む歴史が浅い。
ちょっと見ただけで、明るい表示は見やすいと勘違いしているのだ。
(動画や絵本など、小さな文字が無い場合は明るいのも良いだろう。)
反射型の表示装置は、目に良いだけではない。
消費電力が少なく、薄型に出来、軽量にもなるのだ。
良いことはわかっているのだが、使用に耐える反射型ディスプレーが開発できていないというのが現状だと思う。
その意味で、表示装置の開発段階は、まだまだ発展途上であり、完成型(理想型)への距離があるということだ。
ぜひとも日本のメーカーから、万人が納得する反射率を持った反射型(半透過でも良い)カラーディスプレー(カラー電子ペーパー)を出してほしいものだ。
そのときこそ、電子的知的財産の再生装置である電子ブックの時代だと心から思うだろう。
2010.06.03
ブリジストン社の開発したカラー電子ペーパーは静止画表示としては、理想的だ。
http://www.bridgestone.co.jp/business/dp/ele_paper/aerobee/new_products/index.html
(電子ペーパー情報端末 AEROBEE 商標登録5185664他 )
この技術を使えば、電子ブックがより身近になりそうだ。
ただし、パソコンの画面として使うには、動画再生能力が不可欠なので、さらなる開発をお願いいたします。
2011.02.25
Panasonicのcf-j10に当反射型ディスプレーを付けて快適に使用しています。
実は、cf-j10は表示が135度開で制限されていたのですが、この反射液晶を付けるには不便なので、機械的な開制限リミッターを外しました。
これでさらに快適になりました。
cf-j10は、軽い、速い、電池の持ちが良いで最高です。
ぜひ反射型ディスプレーを最初から搭載した機種の発売をお願いいたします。
実は、本ページを見た方が試したいというメールがありました。
さっそく送付して試してもらいました。
すると、驚いたことに光を発しない反射型液晶でも、目に刺激が多いというご指摘でした。
いわく、反射がギラギラするとおっしゃるのです。
世の中には、自分の想像をも超える繊細(Sensitive)な方がいらっしゃるということです。
別の知人は、細密な図面を描くためにトレース台を長年使用したために、目がかすんだままになっています。
発光体への凝視は、確実に目を傷めると思わざるを得ません。
ipadは素晴らしいということになっていますが、こと液晶(に対する感受性)に関しては欧米人と日本人(東洋人)とは、感じ方が違うことも十分考えられます。
一実体験からして、心から反射型表示を有する機器を販売して欲しいと願うものであります。
2012.03.18
久しぶりに目がしょぼしょぼ、眉を押すと痛くなっています。
原因は極めてわかりやすいです。 歩きながら携帯でブログをアップしたのです。
しかも4本も。 時間にして20分位でしょうか。 小さなバックライト液晶を注視していたのです。
もうこないかと安心していたのですが、ちゃんと来ました。
目のやけどのような感じです。 つらいです。
もうお願いですから、反射液晶式(バックライト不要)の携帯端末を作ってください⇒ メーカーさま
絶対売れます(買います)から。
時代は変わっています。 液晶で目が疲れるという人の多さは、検索すればすぐわかります。
その人々に訴えるのです。 目が痛くなりません。 長時間見つめられます。 と。
最近電車の中で気づきました。 目が疲れないメガネの宣伝が。(ブルーレイを遮断と主張)
昔、反射式のディスプレーを付けたデジカメがあったのを知っています。
当時は目に良いなどということは気づかなかったのです。
単に発色の悪い液晶としか認識できなかったのです。
文字と、映像とは違うのです。
映像は透過式。 文字情報は反射式。 が目に向いています。
いまならわかります。 携帯、スマホで目が疲れる人が激増しているからです。
(yahoo!japan検索 「携帯 目が疲れる」 約3,640,000件)
(2012年8月13日 約6,560,000件)
今なら文字でも目が疲れない。 ことを謳(うた)えば受け入れら(売)れるはずです。
メーカー様は、技術的にはできるものの、売れないという先入観があるのだと思っています。
今こそ、とにかく、選択肢を与えてください。
と発信してみる。
2012年6月30日
発光ディスプレーの目に及ぼす影響が、ようやく研究されるのでしょうか。
47NEWS > 青色光、人体への影響は目に負担?リズム調節も賢くつきあう研究始動
http://www.47news.jp/feature/medical/2012/09/post-747.html
画面から出る青色の光「ブルーライト」の人体への影響に関心が高まっている。
このうち青く見える光がブルーライトだ。波長は約400~500ナノメートル(ナノは10億分の1)と紫外線に次いで短く、エネルギーが強い。角膜や水晶体では吸収されず、目の奥の網膜まで届く性質もあるため、光が強いと活性酸素が増加して網膜を傷めてしまう。
ブルーライトは目の奥の網膜にまで届く性質があるという記述に、実感としてなんとなく納得するものがあります。 要するにミニ太陽を見つめていたということでしょうか。
そのうような中、嬉しいニュースに接しました。
超低消費電力反射型カラーディスプレイを開発(2012年10月25日)
http://www.j-display.com/news/2012/20121025.html ⇒ waybackmachineに保存されています。
株式会社ジャパンディスプレイ(社長:大塚周一)は、紙のような自然な見栄えで動画表示可能な、超低消費電力反射型カラーディスプレイを開発しました。
反射率40%、768x1024画素 7型 消費電力3mWということです。
目にやさしいというよりも低消費電力としての開発なのかもしれません。 いずれにせよ、理想の液晶表示ディスプレーの恩恵を受ける日も近そうです。
2012年10月27日
パシフィコ横浜の展示会で実物を見てきました。
回りのディスプレーがみな綺麗なので目立ちませんが、しばらく立っていたら結構「最近目がヒリヒリするようになって」など、反射型を目当てに見に来た人がいるとわかりました。
この製品はすぐにでも出荷可能だといっていましたので、製品が期待されます。
就寝前の読書にタブレなどというットは厳禁!? wired.jp 2012.9.11記事 より一部を引用
—–実際、科学者たちは、iPadやほかのモデルのタブレットのようなバックライトの付いたディスプレイをほとんど休みなくじっと見つることは、直接的に不眠症につながる可能性があることを証明した。ほんの少しの時間だからと思って自分をだましても無駄だ。-
これは、実体験としても納得のゆく記事です。 目の疲れと思っていたのは、脳の疲れなのかもしれません。
2012.11.16
2014.02.12
目の疲れに対する対策として、ブルーライトの削減が効果的であることが一般的になってきているようです。
>パソコン画面で疲れるときは、青色を減らす。(本人記事)
>ホーム >反射型液晶を使って、ノートパソコン用外付けディスプレーを作る。
を
IPHONE は、米アップル インコーポレイテッドの登録商標第5125678号
iPhone は、アイホン株式会社の登録商標第5147866号
iPad は、米アップル インコーポレイテッドの商標出願2010-18927号
KINDLE (キンドル)は、米アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッドの登録商標第5136794号です。
最近のコメント