導電性接着剤

導電性接着剤による配線例

導電性接着剤による配線例(後述の書籍より引用)

 

導電性接着剤には、意外に種類があります。
基本的には銀、カーボンなど導電性物質のパウダー(粉)をエポキシなどの接着剤に混入させたものだと思います。

混ぜる導電性パウダーによって、抵抗値が変わってきます。
上手に使えば、回路に必要な抵抗部品として使うこともできます。

また、抵抗値の低いものは電線の代わりとして使えます。
つまり、ハンダの代わりになります。

試験的な結線(回路配線)や、電子工作では手軽に配線かできるので便利です。

配線は、導電性接着剤を使うことを前提とした電子工作の書籍もあります。


8ピンPIC®マイコンではじめる作る、できる電子工作入門 後閑哲也著 技術評論社
では、Eジスペン(導電性接着剤)をハンダの苦手な人用に推奨しています。

導電性接着剤の場合、乾燥後にはしっかりと導電します。
ただし、曲げや折れに弱く、断線しやすいとも言えます。
このため、硬化後に別の接着剤を上塗りする等、強度を上げるように推奨している例があります。

EL発光素子に対しては、熱を与えずに配線できる点が大きな利点です。
ELは熱に弱いので、低温はんだを用いても、ダメージを与えてしまいます。
(発光しないブラックポイントになる。)

ただし、接着剤によっては、有機溶剤が含まれます。
この場合、有機溶剤によってELを痛めます。
(一時的に発光しなくなります。)
エポキシ樹脂の場合には問題ありません。

別の問題として、保存性はよくありません。
たとえば、導電性エポキシの場合には保存しているだけで分離が生じ、硬化、導電性能に劣化が生じます。
このため、早めに使うことが必要です。
必要な少量を求めることをお勧めします。

 


家庭用品修理士隊

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