フレキ修理(厚み計)
修理後の厚み計で、紙一枚を測定中(修理ご依頼者からのメール添付写真)
フレキ(フレキシブル・リボン・ケーブル)が切れてしまったとのことで、接続修理をしてみました。
幸い断線フレキには裏面配線がありません。これなら繋(つな)げそうです。
切れ目を突き合わせて、表面のテープ(ポリアミドかな)をはがします。
いわゆるデザインカッターを使っています。
顕微鏡下ですが、手の震えが増幅されるので、手首を支点にしての作業
太いパターンの接続には、二重シールドケーブルの外側被覆の切れ端を使用。
先のパターンは細くなっているので大電流ではなく、線間シールド用かも。
あとは、細線で接続。 細い線はあっても、細いはんだごてには限度があります。
隣の線に触れてしまうと、やり直し。
それから、端を熱しても切った線は全部とけるので、ピンセットで押さえながら半田付けします。
(写真は切断前)
半田接続後の詳細点検
接続の仕上は、入念な検査
・一本一本ピンセットで探って、浮きがないか確認
・線間の短絡が無いか確認
・余分な半田くず、突起があれば除去
当初エポキシ接着剤で実施したが、硬化が遅い。
このため、プラリペア(登録商標)でやりなおす。
硬化後に、導通検査(プラリペアの上にさらにエポキシで補強)
導通検査の相手側は、IC基板
線間絶縁試験は困難なので、短絡していないことをチェック。
動作したとのことで、ほっとしました。
タグ:リボンケーブル
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